CHTHONIC / Takasago Army ソニック / タカサゴ・アーミー 規格番号HWCY-1293 税込定価 2,190円 税抜定価 2,300円  発売日2010.7.6 品番4527313112931 ジャンル タイワニーズ・シンフォニック・ブラックメタル アーティスト CHTHONIC ソニック   アルバムタイトル タイトル未定 歌詞・対訳付 (収録時間: 未定 /収録曲数:未定) レンタル Y禁 1. The Island (instrumental) 2. Legacy Of The Seediq 3. Takao 4. Oceanquake 5. Southern Cross 6. KAORU 7. Broken Jade 8. Root Regeneration (instrumental) 9. MAHAKALA 10. Quell The Souls In Sing Ling Temple 11. 日本盤ボーナストラックとしてLOUD PARK 10 のライブ音源追加! 台湾発、世界を席巻する超絶メタル・シンフォニー!待望のニューアルバム早くも完成!! LOUD PARK10で感動的なパフォーマンスをみせた、タイワニーズ・シンフォニック・ブラック・メタルCHTHONICのニューアルバム早くもリリース!哀愁満点のアジアンビューティーな旋律と、世界を震撼させたアグレッションがさらにパワーアップ!「悲しさ」と「怒り」の対極の感情が織りなす感動的なサウンドは、圧倒的なパワーで聴くものの心を虜にする!! サウンドクオリティ、テクニック、メロディ、破壊力、すべてが世界標準を超えアジアのモンスターバンドに成長した!!遂に、このアルバムで臨界点を超え全世界制覇に乗り出した!!台湾の若きカリスマボーカリストFreddyと、女優&モデル業もこなすほどの妖艶な美貌を誇るベーシストDorisを擁するCHTHONICのニューアルバムは、想像をはるかに凌駕する壮絶な作品に仕上がった!! 今回の「Takasago Army」は、霧社事件(むしゃじけん)(1930年)をテーマにした『Seediq Bale(06年)』、二・二八事件をテーマにした『Mirror of Retribution(09年)』に続く三部作の最終章で、第二次世界大戦末期に活躍した山岳民族である高砂族の兵士たち「高砂義勇軍」の史実をテーマにしている。 ソニック バイオグラフィー 彼らの活動は意外に古く、1995年にさかのぼる。日本にも幾度か訪れプレイしている親日家の彼らは、今回の震災においてもいち早くアクションを起こし、270万もの義援金を寄付した。また、FUJIROCK(00年)をはじめ、DARK FUNERALとのカップリング・ツアー(02年)、世界中のインディペンデント・レーベルを集めて行われたIndependence-D(07年)など様々なイベントに参加。驚くことに03年にはアジアのグラミー賞ともいわれている「GOLDEN MELODY AWARD」でメタル・バンドとして初めてBest Band賞を獲得。前作「Seediq Bale(06)」で本邦デビューを果たし、2009年にはヨーロッパの名門Spinefarmと契約、「Mirror of Retribution」を全世界リリースした。昨年はLOUD PARK '10に出演、世界標準に成長したパフォーマンスを披露し、期待以上のステージングで会場を熱狂の渦に巻き込んだ。ベーシストDoris嬢の美しさ、物悲しい旋律と圧倒的なアグレッション、スピード、そしてすべてを呪うように吐き出されるヴォーカル!唯一無比のアジアン・シンフォニック・デス・メタルは世界のメタルシーンをリードする! 『Takasago Army (高砂義勇隊)テーマ解説』 2007年にリリースされた『Seedig Bale/サイディク・バレイ』、2009年『Mirror of Retribution/ミラー・オブ・リトリビューション』そして今回の『Takasago Army/タカサゴ・アーミー』は、台湾の近代史に残されたストーリーをテーマにしている。歴史の流れの中で、翻弄され自由のために戦い抜いた人々の悲哀をテーマにしている。ここで語られる歴史は、日本史の中で語られる事も、ましてや世界史で語られる事もない、我々日本人が触れる事のない歴史の闇に葬り去られた史実である。 1941年12月7日、日本の真珠湾攻撃によってアジア太平洋地域における全面戦争の火蓋が切って落とされた。度重なる主要戦線での敗北によって大日本帝国の瓦解に危機感を抱いた軍部は人員増強を図るため、数千人の台湾の若者を徴兵しようと動き出す。日本の植民地として半世紀に渡り統治を受けてきた台湾では、日本のためにアメリカと戦おうという若者は当時大勢いた。 ウーバス・バワン(Wubus Bawan)は『霧社事件(むしゃじけん)※』によって日本軍に両親を殺害された孤児であった。山岳部を掌握し、徐々に勢力を拡大していった日本軍は、サイディク族のみならず全ての台湾人にアイデンティティーを捨てさせ、大日本帝国の精神を植えつけようと画策。そこで日本は、かつて日本軍によって親を殺されたサイディク族の若者らに対し、日本に忠誠を誓わせ、“大和魂”を叩き込もうと徹底した教育を行った。これら若者らは、伝統の黒い刺青を顔に施してはいなかったものの、心の中で揺れ動く「サイディク族」と「日本人」の間で大きな葛藤に苦しんだ。(霧社事件:1930年10月27日に台中州能高郡霧社で起こった台湾原住民による日本時代後期における最大規模の抗日暴動事件。ソニック4作目『Seediq Bale』参照) 二十歳になったウーバスはこうした葛藤を乗り越えようと、サイディク族の仲間と一緒に台湾原住民によって編成された高砂義勇隊に入隊することを決意。彼らは最も熾烈な戦いが繰り広げられていた南洋戦線へと投入されることになった。この勇敢な兵士達は戦場で粘り強く果敢に戦うことで大日本帝国の忠実なる臣民であることを示した。 高砂義勇隊の兵士らは勇敢な戦士の伝統を受け継ぐ山岳先住民族の子孫である。その卓越した戦闘能力の高さで他部族を圧倒していた高砂族は日本帝国軍から最も恐れられた部隊であった。日本の統治者によってこの時初めてウーバスは尊敬され賞賛されることを味わう。また、果敢に戦場で戦うことによってウーバスは雑念を振り払い、自由を感じることができた。こうして自己の葛藤を克服したウーバスは、先祖へ天命を誓い、真のサイディク族となるべく新たなる決意を固めた。 しかしながら好転しない戦況の中で日本軍は戦に負け続け、高砂義勇隊の兵士らも深刻なダメージを受けた。中でも薫空挺隊は自爆攻撃を余儀なくされた。1945年8月15日、大日本帝国は連合国に対し無条件降伏をした。生き残ったウーバスと仲間の高砂義勇隊の兵士らは台湾へ戻り、元の生活場所のある山岳部へと戻っていった。 戦後、ウーバスは平和を望んでいたが、事態は逆の方向へと進むことになる。停戦協定が結ばれた後、台湾は国連の信託統治下に移された。しかし二年間に及ぶ汚職と失政を経て発生した「二・二八事件※」によって再び台湾の国土は汚されることになった。蒋介石率いる国民党軍は基隆港に到着後直ちに戦闘を開始し、やがて国土の北から南まで殺戮が広がった。西部の平野に住んでいた若者らは義勇軍を組織して数で圧倒的に上回る国民党軍に対し武装蜂起を決行。この愛国者達はまた、霧社の山々で暮らす勇敢な高砂族に、共に母国を守るため戦いに加わることを呼びかけた。400年間に渡って台湾の支配者は目まぐるしく変わったが、常に変わらなかったのが抑圧される台湾の原住民族だった。反骨精神もつウーバスと高砂族は義勇軍への参加に同意し、国民党軍による無差別の殺戮を阻止しようと立ち上がった。(二・二八事件:ソニック5作目『Mirror of Retribution』参照) 数で圧倒する国民党軍を前に義勇軍は敗戦を重ねながらも辛うじて持ち堪えていたが戦闘が収束する頃には義勇軍の生き残った兵士は数えるほどであった。最後に生き残った僅かの義勇兵らはシンリン寺に立てこもり、復讐に燃える数千人の国民党軍に取り囲まれることになった。この義勇隊の中にフアン・チン・グアン(Phuann Tsing-guan※)という一人の青年がいた。シンリン寺のこの若い僧は、自らを霊媒として霊界から8人の武将を呼び寄せようと試み、仲間の命を守り台湾の不幸な未来を変えてくれることを祈った。数多くの死体に囲まれながらウーバスと高砂族の仲間らは最後の一人になろうと決死の戦いに臨んでいた。シンリン寺の地下に隠れるチン・グアンを守るため、この殉教者らは国民党軍ら兵士に向かって捨身の攻撃へと出た。(※フアン・チン・グアン:アルバム『Mirror of Retribution』に登場する主要人物) 死の間際、ウーバスは先祖の霊に対しチン・グアンを守り、彼が国を救うことを手助けしてくれるよう祈った。そして最後にウーバスは素手で顔に深く十字を刻み入れ、その血に染まった手を敵へ向けて高く掲げ、先祖の元へ帰っていった。 DISCOGRAPHY サイディク・バレイ(2007年リリース) 税込価格2,300 品番HWCY-1245 Mirror of Retribution (2009年リリース) 税込価格2,300 品番HWCY-1275 ソニック/漆黒の伏魔殿ソニック・ベスト(2010年リリース) 税込価格¥2,300 品番HWCY-1285