OCEANLANE

(オーシャンレーン)

OCEANLANE

Member

武居 創 Hajime Takei (Vo&G)
直江 慶 Kay Naoe (Vo&G)
堀越 武志 Takeshi Horikoshi (Bass)
嶌田 政司 Masashi Shimada (Dr)

OCEANLANE Biography

CEANLANEは、2001年04月吉祥寺で中学時代を共に過ごした武居 創(HAJIME TAKEI/Vo.&Gt)と直江 慶(KAY NAOE/Gt&Vo)の幼馴染の二人が中心となって結成。2003年04月に『Everlasting Scene』を収録した自主制作盤が、耳の肥えた音楽ファンを中心に話題を呼び急速に支持を広げていった。常にドラムとベースが流動的だった彼らだが、ニュースクール・ハードコア・シーンにいた元EVERLASTのHo Lee Kwen(Ba)とMASAYA(Dr)が参加し、Hi- STANDARDなどを手がけたことでも有名なスタジオ、サウンドクルーにて1stアルバムのレコーディングに突入した。当初アルバムは11月に発売予定だったが、オーヴァーグラウンドシーンに送り出すには時期尚早とみたレーベルサイドは、彼のキラーチューンともいえる「Sign」のシングルを、彼らの才能を早くから認めていたDisk UNIONやStart Today Onlineといったコアな音楽ファンの集まるお店に限定して発売した。同時期にアメリカ西海岸で絶大な人気を誇るTHE ALL AMERICAN REJECTSのサポート・アクトを務めたことも効を奏し、両ショップのチャートで1位を獲得。楽曲の素晴らしさの評判も口コミであっという間に広まっていくのであった。翌年に入って、MTV JAPANの強力なPUSHにより” VANS WARPED TOUR’04 WINTER “のMTVステージへ出演。アルバムに先駆けて発表された「Sign」のPVがSPACE SHOWERのPOWER PUSHに抜擢されるなど、高感度のマスコミを中心に彼らの存在は徐々に広まっていくのだった。2月に入り待望1stフル・アルバム『On my way back home』をHandicraft Recordingsよりリリース。本作は、DISK UNIONインディーズ・チャート第1位、TOWER RECORDS渋谷店インディーズ・チャート第2位 & ロングセラー・チャート第1位等、新人にしては異例のチャート・アクションを起こし、予想を上回るバックオーダーのため2週間にわたって品切れを起こすほどの好調なセールスを記録した。彼らのアルバムをプッシュしたすべての店で、イニシャルオーダーの10倍以上のバックが殺到したのだった!!

アルバムリリース後初のライブは、5月に来日したスウェーデンのLAST DAYS OF APRILの東京公演のサポートアクトだった。翌6月にはEmoシーンのブームを築いたTHE GET UP KIDSの大阪公演の来日サポートにも見事抜擢されている。さらに8月には伝説の初期エモ・バンドSUNNY DAY REAL ESTATEのジェレミー・エニック(元Vo & Gt)が音楽監修を務める映画「16歳の合衆国」(ケヴィン・スペーシー製作)のイメージソングを配給会社からの依頼により製作。3曲入のマキシ・シングル『Out of reason』としてリリース。その後彼らの評判を聞きつけたイベンターよりSUMMER SONIC ‘04の出演要請をうけ、新人ながらも堂々としたステージングで大舞台に立つのであった。

…とここまで書くとあたかも順風万歩であったかのようであるが、実はレコーディング終了時にドラムとベースが抜けてしまい、メンバーも定まらずライブも彼らを主体としたものがなかなか組みにくかったのが現状であった。しかし、彼らの突出した才能とシーンに置ける注目度が海外のバンドとの競演や、フェスへの出演を可能のものとしていた。その後も、The STILLS、HOPE OF THE STATES 、ストレイテナーといった国内外の一流アーティストとの競演を果たしたが、彼らが自身の全国ツアーを行ったのはアルバムのリリースから10ヶ月もたったこの年の終わりのことだった。

初の全国ツアー” On my way from home to you tour “は 東京、名古屋、大阪、京都、広島、福岡、長崎、千葉、熊谷をサーキットし、好評のうちに2004年の活動を終了した。特に彼らの姿を初めてみる地方のファンからは絶大な支持を持って受け入れられた。

年が明けて、ニューアルバムの創作活動に入る傍ら、3月にはアメリカのTOKYO ROSEをサポートにして、渋谷CLUB QUATTROにて初めて自分たちがメインアクトとなってプレイしたのであった。流動的であったリズム隊の席には、このころからベースの堀越武志(henrytennis ,ex-Bungee Jump Festival)と、ドラマーの嶌田政司(Buddhistson,kamomekamometoson)が固定化された。4月には世界中のエモ/ロック・シーンを席巻するJIMMY EAT WORLDのジャパン・ツアーに帯同し、東京・大阪・名古屋でサポートアクトを努めた。7月には” Lighting up Our Cities Vol.1 “と銘打った自らの企画でフロリダ出身のEMOバンドCOPELANDとBRANDTSONを招聘し、東京・名古屋・大阪をツアーし、東京のショーはソールドアウトとなった。その後”念願の FUJI ROCK FESTIVAL ‘05 “のステージに立った彼らは、その熱気も覚めやらぬままプロデューサーにFIRESIDEのギタリストでもあり、THE HIVES(この作品ではグラミーも受賞)、LAST DAYS OF APRIL、REFUSED、STARMARKETなどを手掛けたことで知られるPelle Gunnerfeldtをスウェーデンより迎え、東京~沖縄でレコーディング。当初、スウェーデンですべての作業を完了する予定だったが、Pelleとメンバーのスケジュールがあわず東京と沖縄でのレコーディングに変更した。9月になって、沖縄から北欧スウェーデンの首都ストックホルムに移動し、ミックスとマスタリング(一部のレコーディング含む)を行った。すでにストックホルムでは冬が近づいて来る季節であった。

待望のセカンドアルバム『KISS & KILL』が11月にリリースされた。アルバムのリリースに先駆けi-tune music storeでの配信も行ったが、予想を上回る反響を見せ、インディーズチャートでは異例とも言えるほどの長期間にわたり首位の座をキープした。

アルバムのリリース後に行われた全国ツアーも各地で好評を博した。特に東京、大阪、名古屋ではレーベルメイトのBuddhistson、アメリカのCARTELも参加し素晴らしいショーを見せてくれた。その後もELLEGARDENのツアーにゲストで参加するなど順調なうちにこの年の活動を終了させた。

翌年の4月の末に東北最大のロック・フェスARABAKI ROCK FEST.06へ参加し、それを皮切りにアルバム発売時には回れなかった、北陸、東北地方を中心とした”FLAMINGO FLIES NORTH TOUR”を6月まで行った。最終公演の渋谷CLUB QUATTROは、ワンマンながらもソールドアウトを果たした。

翌月にはアメリカの人気Emoバンドを中心としたTHE POLCEのカヴァーコンピレーションアルバムに”Invisible Sun”とSTINGの”Englishman in New York”の2曲を提供し話題となる。

その夏「ROCK IN JAPAN 2006」の大舞台に立つ。初めて彼らのサウンドに触れた邦楽系のファンからも好評を得、日本のEmoシーンの牽引者としてのポジションを確立した。

10月には、6月に行われたワンマン・ライヴの模様をメインに収録した初のDVD作品『FLAMINGO FLIES NORTH TOUR』(ボーナスLIVE CD付)をリリースし、通信販売による限定販売だったが瞬く間にソールド・アウトになってしまった。販売終了後も問い合わせが後をたたなかったため、後にこの作品はTOWER RECORD、diskunion、HMVで限定的に再発された。

この秋に行われた彼らのワンマンツアー(ツアーとしてのワンマンはこのときが初めて)は『FLAMINGO IS DEAD TOUR』と名づけられ、セカンドアルバム「Kiss&Kill」(ジャケットがフラミンゴだったため)からの活動をここで打ち切り、新たなアルバムにむけての創作活動にむけてのターニングポイントと位置づけられた。最終公演として、2度目の渋谷CLUB QUATTROワンマン・ライヴを実施、このSHOWもソールドアウトとなった。

2007年4月彼らは3rdアルバムの創作活動に入った。7月にアルバムに先行されてリリースされた4曲入りシングル“Walk Along”は、。夏をイメージしたさわやかなポップチューンでオリコン・インディーズチャートで1位を獲得、そのほかのチャートでも軒並み上位にランクインされた。

そしてついに9月、彼らの渾身の3rdアルバム“Castle in the Air”がリリースされた。日本を代表するメロディーメイカーともいえるOCEANLANEの才能が凝縮された作品となった。そこには美しさと、はかなさと、輝くばかりのポップセンスを身にまとった名曲が並んでおり、彼らの魅力が詰まった最高傑作として高く評価された。アルバムリリースツアーのファイナルは10月28日に渋谷AXで行なわれ、訪れたファンに彼らの成長ぶりをアピールした。

12月にはASIAN KUNG-FU GENERATIONのツアーにゲストとして参加、東京、仙台、札幌のステージに立った。その合間を縫うようにスタジオに入り、新しい音源の制作を行なった。 “Twisted Colors” と名づけられたその作品は08年3月に、渋谷AXで行なわれたツアーファイナルのワンマンライブの模様を収録したDVD“Castle in The Air Tour Final@AX”と同時にリリースされた。シングル “Twisted Colors” には異なるタイプの楽曲が4曲収録されている。爽やかなハーモニーが美しいリード曲 “I May Be”、疾走間あふれるロックテイストを放つ “Better Beleave me”、ポップな曲にシニカルな歌詞が対照的な“Falling in love with TV stars”、静かに美しく流れるアコースティックナンバー”Tomo’s Lullaby”の4曲が収録されている。まったく異なる色彩を放つ4つの魅力が絡み合い、お互いの存在を際立たせている。方向性やテイストは違うものの、OCEANLANEの、放つ魅力に満ち溢れている。シングルリリース後は、全国20ケ所のツアーを行い、ストレイテナーをゲストに迎えたツアーファイナルの恵比寿リキッドルームは、ソールドアウトとなった。

彼等の活動はそれだけではとどまらない。このハードなスケジュールの合間を縫って新しい作品の制作に入っていたのだ。The Beatles「Norwegian Wood」、Stevie Wonder「Isn’t She Lovely」、Ozzy Osbourne 「Crazy Train」、The Animals 「House of the Rising Sun」、SADE 「Smooth Operator」といった彼等の音楽スタイルからは容易に想像できないセレクションで、カバー楽曲のみを収録したミニアルバムを制作したのであった。もはや、OCEANLANEの楽曲として生まれ変わったといっても過言ではない程の大胆なアレンジと表現力で、名曲たちに新しい命を吹き込んだ。このアルバムは8月上旬にリリースされ、各方面で話題となった。

その後彼等は再びライブのスケジュールを縫うようにスタジオワークを続け、4thアルバムを完成させた。アルバムのリリースに先駆けてシングル『Look Inside The Mirror』をドロップし、12月10日のO-Eastのツアーファイナルまで、20箇所に及ぶ全国ツアーを行なった。

そして、遂に年が明けて2009年1月7日、1年半ぶりのNEW Album『Crossroad』を発表した。前作が夢の中で繰り広げられるファンタジーな世界観を表現しているのに対し、本作品は、現実の世界に引き戻されたかのような感覚を憶えるほど、鮮やかで眩しい色彩に溢れている。朝陽を浴びて夢の中から目覚めた瞬間に、眼前に飛び込んでくる色とりどりのリアル。それが本作『Crossroad』だ。鮮やかな色彩をまとった個性豊かな楽曲たちは、彼等の研ぎ澄まされた感覚を養分として見事に咲き誇った花のように、ポップな曲はより輝きを増し、切ないメロディはより悲哀をおび、疾走感のある曲はよりロックに、美しいメロディはより洗練され、すべての楽曲がよりスタイリッシュに、よりパーフェクトに纏められている。完成度の極みとは、まさにこのことである。OCEANLANEというバンドはどこまで成長することが出来るのか?現在の最先端のサウンドでありながら、どこかノスタルジックなテイストを残しているところは彼等の音楽的ルーツに対するリスペクトの現れであろうか…。音楽に造詣の深い大人でさえ彼等の音楽には心を奪われる。それが彼等と同世代の他のバンドとの大きな違いだ。世代を超えた魅力、それがOCEANLANEのサウンドの醍醐味である。New Album『Crossroad』それは彼等の新しいスタートであると同時に、いままで支えてくれたファンに対するリスペクトの表れなのだ。