台湾のメタルバンドCHTHONIC(ソニック)が、元ちとせをゲストボーカルにフィーチャーした「Defenders of Bu-Tik Palace」のMusic Videoをリリース!

2015-01-07 (水)

台湾のメタルバンドCHTHONICが、1 月29日にリリースされるアコースティックアルバム『Timeless Sentence』から「Defenders of Bu-Tik Palace」の新しいMVを公開した。

この曲では、日本を代表する女性シンガー、元ちとせをフィーチャーし、彼女の独特な唱法が台湾のファンを驚かせた。(台湾ではすでに12/29にアルバムをリリース済み)

この曲に参加した元ちとせは「Defenders of Bu-Tik Palaceはとてもキレイな曲だけど、台湾語の発音が難しい。今回、素敵な作品に参加させて頂き嬉しく思っています。いつか、生でお届けできるように台湾語も練習しますね。」と語った。月琴、二胡などのアジアの伝統楽器を取り入れた独特のサウンドスタイルに加え、彼女の歌声がメロディーラインをより一層輝かせている。

「Defender of Bu-Tik Palace」の新しいMusic Videoは、前作の「Kaoru」に続き、第二次世界大戦にまつわるストーリーだ。

戦争から生還した元兵士が、帰郷して独裁恐怖政権であった当時の国民党により銃殺される。その後、遺された妻は半世紀に渡って殺された主人への思いを慕ってきたが、CHTHONICの歌声を聴いている時に、再び夫の姿を見たという物語。

台湾は、半世紀に渡って日本の植民統治を受けてきたが、終戦と同時に国民党による恐怖政治が始まり、台湾人は苦難に満ちた地獄のような生活を強いられてきた。「ソニック・スタイル」のラブストーリーは、沢山のファンに感動を与え、涙を流す人も多い。その共感の輪は確実に広がっている。

CHTHONIC

この曲が収録されている「Timeless Sentence」は(日本での発売は1月29日)CHTHONIC初のアコースティック・アルバム。

制作期間に丸1年という長い時間をかけ、じっくり作り上げた作品である。11曲のメタルチューンは、台湾民謡調のアレンジと、アジアの伝統楽器によるアコースティック演奏により、まったく新しい命を手に入れた。

リーダー兼ベーシストのDorisは「欧米のフォーク・メタル・バンドとは異なる、CHTHONIC独自のオリエンタル・スタイルのアプローチを表現したかった。」

ボーカルのFreddyは、初めてデス・ボイスを封印し、本格的な歌唱指導も受けたが、今までとはまったく違うボーカル・スタイルに戸惑うことも多かった。

レコーディングのときには「全力で感情を入れるようにと指導されたけど、どうしたらいいかわからなくて、先生を見て恥ずかしい顔をするしかなかった(笑)」と語った。Freddyの透き通った歌声に加え、Dorisも歌声を披露し楽曲に花を添えている。

台湾でのオンラインニュース
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