CHTHONICのボーカリスト、フレディ台湾当局に連行される!! 

2012-04-03 (火)

freddy
それは3月27日火曜日の早朝のできごとだった。
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この日、台湾の首都台北にある士林(シリン)地区に住むワンさん一家は、先祖から受け継いだ築135年の二階建て住宅からの退去を命ぜられていた。国民党政府による、あまりにも横暴な対応に抗議する市民と、ワンさん一家を支援する大勢の人々が集まる中、フレディもその抗議運動に参加していた。早朝の4時から数時間にわたり、市民と1000人あまりの警察官が対峙していたが、7:30分号を煮やした政府側が実力行使にでた。ワンさんの自宅を防御する市民をバスに押し込んで連行してしまった。その中にフレディの姿もあったというのである(写真参照)。怒号と叫びが飛び交う中、警察に連行されるフレディの姿はyoutubeで確認する事ができる(http://www.youtube.com/watch?v=yjmNM2Nop7s)
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人々が排除された後、無惨にもワンさんの家は、掘削機で破壊され、窓ガラスは割られ、家具さえ壊されてしまった。国民の財産を保護する憲法があるにもかかわらず、こんな暴挙が許されて良いのであろうか?ちなみに連行されたフレディは午後には解放され、怒りをTwitterであらわにしていた。
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《以下は地元紙より抜粋》
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馬英九総統は何度も台湾を「人権を重視する国」へと変えていくことを約束してきた。しかしながら昨日台北市の街中で発生した出来事は政府が人権を尊重しているとは到底思えないものだった。
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集まった人々は警官とは思えない行動を信じがたい思いで見ていた。彼らは台北市より受けた命令によって士林(シリン)地区にある王(ワン)さん一家が所有している築135年の2階建ての家屋に突入したのだ。都市再開発計画のために、この一家を立ち退かせるためだった。
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市民の財産を守ることができないばかりか、先祖から伝わる家に住む所有者を立ち退かせるとは、いったいどんな政府なんだと人々は不審に思っている。
 この区画の土地の所有者の75%以上が、この都市再開発計画の条項に同意しているという市議会は昨日、立ち退きのための強行は最終手段であり、都市再開発条例に沿って実施されたものであると説明した。多数派の利益を尊重したに過ぎないというのだ。
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「多数決原理」が民主化の推進において謳われることはよくあるが、昨日の市議会による強行は中華民国憲法に正式に記された権利に何が起きたのか?と思わざるを得ない。
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掘削機がその家屋の壁に衝突した際、王(ワン)一家の82歳女家長は心臓発作を起こしてしまい、病院へと運ばれた。彼女は「人民には居住と転居の自由がある」とされる憲法10条を信じることができるだろうか。
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約1000人の警官が、この強制立ち退きに関わった。窓が割られ、家具が壊された。王(ワン)一家は「一般市民が資産を保有する権利を保証する憲法15条も信じることができないだろう。